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原羊遊斎作 後三年の役の図 金蒔絵 五段印籠

¥1,100,000 税込

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寸法:縦 8cm 横 5.5cm

緒締:珊瑚玉
根付:鬼とお多福図

地は沃懸地。

後三年の役(義家合戦)を描いた印籠。
表は、部下を従え馬に乗る武者・源義家、裏は草原に鳥が飛ぶ構図になっています。
本来なら整然と列をなして飛ぶ雁が乱れ飛んでいる光景を目にした義家は、敵がそこに潜んでいることを察知し戦いを挑みました。
のちに「雁行の乱れ」と呼ばれ絵巻物にも描かれるこの場面を、印籠の表裏を使って表現しています。
作品を通じて、当時の武者の鎧や武器などを知ることができる貴重な資料になっています。
高価な金の蒔絵をふんだんに使い、高蒔絵で細かな鎧の細工や人物の顔までも鮮明に表現されたこの作品は一級品と言えます。

原羊遊斎:
江戸時代後期の蒔絵師。
作風は、尾形光琳などの琳派風の装飾豊かな意匠を、薄肉高蒔絵を基調にした伝統的な蒔絵技法で描き出したもので、その精細かつ華やかな表現は江戸後期の多彩な蒔絵の中でも際だって目を引く存在となっている。

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