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瀟湘八景図 螺鈿 四段印籠
¥85,000
寸法:縦 8cm 横 4.5cm 緒締:玉 根付:唐人図 瀟湘八景とは、中国の山水画における伝統的な画題を指します。 湖南省長沙市の一帯で、風光明媚な水郷地帯として知られています。 「江天暮雪」、「漁村夕照」、「煙寺晩鐘」、「遠浦帰帆」、「洞庭秋月」、「瀟湘夜雨」、「平沙落雁」、「山市晴嵐」の八カ所の風景からなり、多くの中国の文人や画家がこれを題材に作品を生み出しました。 こちらの作品は、その情景が全て螺鈿で表現されており、見る角度によってまったく別の色彩を見せてくれます。 黒漆の美しさも相まって、強い輝きを放っています。
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戸辺公風作 元禄美人図 金蒔絵 五段印籠
¥1,500,000
寸法:縦 9.5cm 横 7cm 緒締:玉 根付:松に鳥図 地は沃懸地。 笛を吹く女性、鼓を打つ女性、そしてそれを眺める女性。 美しい音色が聞こえてきそうなこの情景は、高蒔絵で表現されています。 芸を嗜む人々の図は、彦根城博物館に収蔵されている「井伊家元禄美人図屏風」にも描かれています。 戸辺公風: 東京にて、印籠や時代漆器を製作する「戸辺工房」を戦前に経営していた蒔絵師。
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菊に柳図 金蒔絵 六段印籠
¥1,200,000
寸法:縦 10cm 横 7.5cm 緒締:獅子図 根付:職人図 菊、柳、流水で構成された吉祥紋の印籠です。 菊と柳は長寿の象徴、流水は清らかさや魔除けの象徴とされています。 菊の花部分は象嵌が施され、高蒔絵の中でもより際立っています。
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龍・楼閣山水図 木彫 引き出し印籠
¥75,000
寸法:縦 9.5cm 横 6cm 緒締:漆玉 根付:龍図 楼閣山水図と龍図をそれぞれの面に彫った変わり印籠です。 上部を引くと引き出しを備えた中身が出てくるという仕組みです。 当時の職人の遊び心が、こういった面白い作品を生み出すのでしょう。 https://youtu.be/fq6etRm2C9s?t=108
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群鶴図 金蒔絵 二段印籠
¥250,000
寸法:縦 5cm 横 8cm 緒締:ガラス玉 根付:木彫 鍾馗図 地は漆地。 川岸で鶴の群れが佇む静かな情景が、そしてもう片面には群れをなして飛ぶ、躍動感溢れる鶴の姿が高蒔絵を使って描かれています。 静と動を一つの印籠の中で表現する作者のアイデアが光ります。 地の黒漆を基調にすることで、印籠のサイズ以上の空間の広がりを感じられます。
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松竹梅図 金蒔絵 五段印籠
¥250,000
寸法:縦 7cm 横 5cm 緒締:玉(ぎょく) 根付:小槌に乗る人物図 地は梨地。 松に梅と竹、そして流水。 めでたい意匠を詰め込みながらも派手すぎず、梨地の独特な風合いを生かした印籠です。 表面からわずかに盛り上げる薄肉高蒔絵で文様を描き、上品な文様に仕上げています。 印籠のそれぞれの段の内部も同様に梨地が施されており、徹底的に作り込まれた作品となっています。
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梅に鶯図 金蒔絵 五段印籠
¥550,000
寸法:縦 8cm 横 6cm 緒締:花文様金具 根付:動物図 地は沃懸地。 銀蒔絵で描いた日の出を背景に、梅と鶯が高蒔絵で描かれています。 これが初日の出とするならば、この図は源氏物語の「初音」をモチーフにしたものかもしれません。 年が明けても会うことの叶わない自身の娘にせめて便りだけでも送ってほしいという思いを、年初めの鶯の鳴き声(初音)になぞらえた歌に込めて贈った、という内容のお話です。 これは作者自身の思いなのか、それとも製作を依頼した人物の思いなのか、想像が膨らむ作品です。
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松に繋馬図 金蒔絵 五段印籠
¥650,000
寸法:縦 9cm 横 5cm 緒締:花図銀細工 根付:仙人図 地は沃懸地。 松の木に繋がれた馬が描かれた作品。 片面に馬、もう片面に松の木のみという非常にシンプルな構図ですが、馬の目力は強く、まるでこちらの心が見透かされているかのようです。 松は長寿、馬は勝利や出世などのご利益がある縁起物とされているため、こちらの作品もそれにあやかって製作されたのでしょう。
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諌鼓鶏図 金蒔絵 六段印籠
¥850,000
寸法:縦 9.5cm 横 5cm 緒締:玉を持つ童子図 根付:宝尽くし図 地は沃懸地。 太鼓に乗る鶏のモチーフは、中国の故事「諌鼓鶏(かんこどり)」に由来します。 その昔君主は、平民が施政に対し異議を申し立てる際に鳴らす太鼓(諌鼓)を朝廷の門外に設けました。 しかし君主の政治は善政だったため、その太鼓は使われることはなく、苔が生え蔦が茂り鶏の遊び場になった、ということです。 このことから、太鼓に鶏が乗る構図は天下泰平の象徴とされるようになりました。 もう片面には親子の鶏が戯れており、一家の幸福、ひいては平和を意味しているのだと思われます。現代にも通じる人々の願いがこの印籠に込められているのでしょう。 太鼓の文様や鶏の羽など細かな部分も丁寧に仕上げられており、職人の技術の高さを垣間見ることができます。
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風景図 金蒔絵 五段印籠
¥550,000
寸法:縦 7cm 横 5cm 緒締:玉 根付:平忠盛 油坊主の図 地は沃懸地。 茅葺屋根の家屋が山あいに点在する景観を緻密に描いた作品。 高蒔絵や切金を駆使して立体的に仕上げ、小さな印籠の中に広がる雄大な風景を如実に映し出しています。 実際に存在した村の地図のようにも見え、その土地の権力者が地図代わりに所持していたものかもしれません。
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松と山河図 金蒔絵 六段印籠
¥750,000
寸法:縦 9cm 横 5cm 緒締:布袋図 根付:蝦蟇仙人図 地は梨地。 竹や松が生い茂る山の中に幕のような大きな滝が落ち、川となって流れていく、一連の情景が描かれた印籠です。 竹や松などは一年中枯れることのない力強さを持つことから長寿の象徴とされ、山河の水の流れは清らかさを象徴しています。 心身ともに健やかに過ごせることを祈願して作ったであろう作者の気持ちが、ありありと表れています。
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大黒様と鼠図 金蒔絵 二段印籠
¥600,000
寸法:縦 5.5cm 横 8cm 緒締:花図銀細工 根付:鶴図金蒔絵蓋物 地は沃懸地。 鼠と人物が描かれた印籠です。 人物の衣服や反対面に描かれた道具を見るに、この人物は大黒天だとわかります。 本来、鼠は大黒天の使いですが、大黒天の表情は少し苦しんでいるようにも見え、もしかすると主人の腕に噛み付いているのではないかと思われます。 人生、思いがけぬこともある、ということを戒めるための作品だったのかもしれません。 作者のユーモアセンス溢れる逸品です。
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楼閣山水・山河図 金蒔絵 五段印籠
¥850,000
寸法:縦 9cm 横 5cm 緒締:鶴頭 根付:仙人図 地は沃懸地。 薄肉高蒔絵と切金の技術を駆使して楼閣山水の図と山河の情景を描いた作品です。 切り立った崖に佇む建築物は人工的なイメージ、滝が流れ落ちる山河はありのままの自然というイメージで印籠を構成しています。 根付に使われている仙人が、ここで生活しているかのようです。
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梶川作 山水図 金蒔絵 五段印籠
¥850,000
寸法:縦 9.5cm 横 5.5cm 緒締:鶴頭 根付:仙人図 地は漆地。 月が照らす山あいとそこに建つ民家が描かれた印籠です。 松などが生い茂る雄々しい山と穏やかに流れ続ける川が対照的で、見ていて飽きません。 地の漆地の黒を生かしたデザインから職人の力量を感じ取れます。 梶川家: 5代将軍綱吉治世下の天和2年(1682)、初代の梶川常巌が大坂からに召し出され、 印籠その他蒔絵御用を勤め、それ以来12代にわたり、代々将軍家の御細工頭支配御蒔絵師でした。 印籠工として、古今第一の名工と評され、最も有名な印籠蒔絵師の一派として、明治維新まで繁栄しました。
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ロバに乗る中国歌人図 金蒔絵 五段印籠
¥950,000
寸法:縦 8.8cm 横 5.5cm 緒締:玉 根付:達磨大師図 地は沃懸地。 ロバにまたがる笑顔の老人。 ロバに乗る人物というと、中国・唐時代の詩人、杜甫が思い浮かびます。 杜甫の境遇は笑顔とはかけ離れているように思えますが、何か意味があるのでしょう。 シンプルでゆったりとした構図ですが、衣服の文様や竹の写実性など、非常に緻密に作り上げられていることがわかります。
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古代中国・合戦の図 金蒔絵 六段印籠
¥850,000
寸法:縦 9.5cm 横 5cm 緒締:花瓶型 根付:蝦蟇仙人図 地は梨地。 武器を携え馬に乗る兵士達が両面に描かれています。 同じ仲間なのか、敵同士なのかはわかりませんが、着ている衣服から古代中国の人々であることが見て取れます。 勇ましい姿を高蒔絵で表現した作品です。
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布袋に唐子図 金蒔絵 五段鞘印籠
¥1,600,000
寸法:縦 10cm 横 7cm 緒締:布袋図 根付:蝦蟇仙人図 地:印籠は沃懸地。鞘は置平目。 印籠部分と鞘部分とで分かれており、印籠が鞘にすっぽりと入る構造になっています。 印籠に描かれている布袋尊は、他の作品でも唐子が共に描かれることが多く、そのため子宝のご利益があると考えられています。 唐子自体にも子孫繁栄の意味が込められており、それに加えて吉祥紋である梅と松も描かれている、吉祥紋尽くしの作品です。 布袋尊や唐子、松の木などは高蒔絵、そして地面には切金が置かれています。 鞘の裏側は梨地が施され、どこを見ても美しい逸品となっています。
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松鷹図 金蒔絵 四段印籠
¥450,000
寸法:縦 7.8cm 横 5.5cm 緒締:琥珀色玉 根付:まんじゅう根付 狩猟の一種である鷹狩りに用いられる鷹。 その力強さから公家に好まれ、支配者の権力の象徴とされてきました。 また、勇猛さ・優雅さの象徴ともされ、勇猛果敢な鷹の姿は人々を魅了していました。 松との組み合わせは武家屋敷の欄間や屏風絵、襖絵などに多く残されている馴染み深い意匠です。 こちらの作品は、素材から見て昭和に入ってからの作品であると考えられます。
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山河図 金蒔絵 六段印籠
¥750,000
寸法:縦 9.5cm 横 5cm 緒締:ガラス玉 根付:蝦蟇仙人図 地は沃懸地。 松や桜といった縁起物を風景に取り込み、清らかな川の流れを描いた作品です。 高蒔絵や切金の技術を巧みに使い、山中の静かな様子を表現しています。 水流部分は、あえて高蒔絵をせずに黒漆を生かす表現となっています。
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山河に滝図 金蒔絵 六段印籠
¥1,100,000
寸法:縦 8.5cm 横 5cm 緒締:ガラス玉 根付:木彫栗 地は沃懸地。 力強さを感じる山あいに滝の水が溢れ、清々しさを強調したこの構図は夏を意識して作られた印籠です。 風景の中に松の木など吉祥木が組み込み、長寿の願いを乗せたのでしょう。 高蒔絵によって、ゴツゴツとした山や雄々しく流れ落ちる滝の質感を見事に表現しています。 切金を施すことで、見る角度による変化が楽しめる作品に仕上がっています。
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鵜飼船図 金蒔絵 五段印籠
¥850,000
寸法:縦 9cm 横 5cm 緒締:玉 根付:鯛を持つ子供 地は沃懸地。 川岸に、鵜飼が使う船が二艘が停まっています。 山河に花が咲き、松の木が生えた自然豊かな風景を取り込んだ印籠です。 鵜飼も鵜も描かれていませんが、穏やかな暮らしは図の雰囲気から感じ取れます。 上部は金粉を蒔きつめた沃懸地で薄霧かかった様子を、下部は黒漆の色を生かして水面を表現しています。 薄肉高蒔絵で船や風景を描き、静かに存在感を放っています。
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山田常嘉斎作 初音図 金蒔絵 四段印籠
¥950,000
寸法:縦 8cm 横 7.5cm 緒締:錫玉 根付:老夫婦図 漆地に金蒔絵。 平安時代中期に紫式部によって創作された「源氏物語」に登場する六条院の軒先が描かれています。 もう一面には梅に鶯の図が描かれており、「初音」を題材に製作された印籠であることがわかります。 明石の君が、会うことの叶わない娘の成長を願い、娘を鶯になぞらえて初音(年初めの便り)を聞かせてほしいという切実な思いを歌に込めて娘に送った、という話です。 江戸幕府二代将軍・秀忠は、娘の嫁入り道具として「初音」を題材にした調度品を三年かけて作らせており、明石の君と同様に自身の娘に対する思いを最高級の調度品に込めて送り出したのでしょう。 黒漆の上に高蒔絵で図を表現し、アクセントとして切金が置かれています。 細かな部分まで職人の腕が光る逸品です。 イ-001
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獅子舞に童子図 金蒔絵 五段印籠
¥450,000
寸法:縦 8cm 横 5.5cm 緒締:花瓶型 根付:花文様まんじゅう根付 地は沃懸地。 太鼓を叩き町を歩く獅子舞と、それについていく子供の姿が漆を使い描かれています。 獅子舞はインドを発祥とし、中国を渡り日本へは16世紀ごろ伝えられました。 当時流行していた疫病を払うために行われたのが始まりとされています。 人々の無病息災を祈って製作した作者の強い思いが、この印籠に込められています。
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梶川作 親子獅子図 金蒔絵 五段印籠
¥950,000
寸法:縦 9.5cm 横 5cm 緒締:金蒔絵玉 根付:獅子頭に人物 地は梨地。 日本の故事に「獅子の子落とし」という、子を産んだ獅子がその子を深い谷へ投げ落し、生き残ったものだけを育てるという言い伝えがあります。 現代では「自身の子に困難を与え、立派な人間に育てる」という意味の慣用句になっており、子の立派な成長を願う親の思いが込められています。 こちらの印籠にはそのような願いが込められているのでしょう。 強い人間を育てるために必要なことを、この印籠が教えくれているようです。 獅子や谷を表現した高蒔絵は非常に力強く、アクセントとして施された切金も見事な出来栄えです。 梶川家: 5代将軍綱吉治世下の天和2年(1682)、初代の梶川常巌が大坂からに召し出され、 印籠その他蒔絵御用を勤め、それ以来12代にわたり、代々将軍家の御細工頭支配御蒔絵師でした。 印籠工として、古今第一の名工と評され、最も有名な印籠蒔絵師の一派として、明治維新まで繁栄しました。